【保存版】在留カードと在留資格の手続き完全ガイド:入管のプロが徹底解説!

在留カード

こんにちは。入管業務専門の行政書士、藤本勇希です。今回は、多くの外国人の方々から寄せられる質問について、詳しくお話しします。在留カードと在留資格に関する手続きについて、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

はじめに:なぜ在留カードと在留資格の知識が重要なのか

日本で暮らす外国人の方々にとって、在留カードと在留資格は非常に重要です。これらは単なる身分証明書や滞在許可証ではありません。日本での生活や仕事、学業を円滑に進めるための基盤となるものなのです。

しかし、多くの方が「手続きが複雑で分かりにくい」「どこに相談したらいいか分からない」といった悩みを抱えています。実際、私の事務所にも日々このような相談が寄せられています。

そこで今回は、在留カードと在留資格に関する基本的な知識から、具体的な手続きの方法まで、詳しくご説明します。この記事を読めば、あなたの疑問や不安の多くが解消されるはずです。

1. 在留カードって何?取得方法は?

在留カードとは

在留カードは、日本に中長期間滞在する外国人の方々に交付される身分証明書です。氏名、生年月日、国籍・地域、在留資格、在留期間等が記載されており、常時携帯が義務付けられています。

新規取得の方法

新規で日本に入国する際の在留カード取得方法は、入国する空港によって異なります。

  1. 主要空港から入国する場合
  • 対象空港:成田、羽田、中部、関西、新千歳、広島、福岡
  • 手続き:上陸許可を得た時点で、その場で在留カードが交付されます。
  1. その他の空港や海港から入国する場合
  • 手続き:
    1. 日本入国後、居住地の市区町村に「転入届」を提出
    2. 後日、在留カードが自宅に郵送されます

在留カードを紛失したら?

在留カードを紛失した場合は、速やかに再発行手続きを行う必要があります。

  • 期限:紛失に気づいてから14日以内
  • 申請場所:地方出入国在留管理局
  • 必要書類:
  1. パスポート
  2. 顔写真1枚(縦4cm×横3cm、6ヶ月以内撮影、16歳未満は不要)
  3. 紛失証明書類(遺失届出証明書、盗難届出証明書、り災証明書など)
  4. 在留カード再交付申請書

在留カードの返納が必要なケース

以下のような場合は、在留カードを地方出入国在留管理局に返納する必要があります。

  • 日本から出国する際
  • 同居家族が死亡したとき
  • (みなし)再入国許可で出国し、期限内に再入国しなかった場合
  • 日本国籍を取得したとき

2. 在留資格に関する重要手続き

在留資格は、外国人が日本に滞在するための資格です。状況に応じて、いくつかの重要な手続きがあります。

在留期間の更新

現在の在留期間を超えて日本に滞在したい場合は、在留期間の更新が必要です。

  • 申請場所:地方出入国在留管理局
  • 申請のタイミング:期間満了日の3ヶ月前から当日まで
  • 注意点:期間満了日を過ぎると不法滞在となるので要注意

在留資格の変更

現在の在留目的と異なる目的で日本に滞在したい場合は、在留資格の変更が必要です。

  • 例:留学→就労、技能実習→特定技能
  • 申請場所:地方出入国在留管理局
  • 申請のタイミング:新しい在留資格に該当する活動を始める前

日本で生まれた外国籍の子どもの在留資格取得

日本で生まれた子どもが日本国籍を持たない場合、60日を超えて日本に滞在するためには在留資格の取得が必要です。

  • 申請期限:出生から30日以内
  • 申請場所:地方出入国在留管理局
  • 注意点:60日以内に出国する場合は不要

資格外活動許可

就労が制限されている在留資格(留学、家族滞在など)で、アルバイトなどの副業をする場合に必要です。

  • 申請場所:地方出入国在留管理局
  • 注意点:許可なく就労すると、在留資格取消しの対象になる可能性あり

所属機関等の変更届出

就労や留学の在留資格を持つ方が、勤務先や学校を変更した場合に必要な手続きです。

  • 届出期限:変更から14日以内
  • 届出方法:
  1. 地方出入国在留管理局に直接提出
  2. 東京出入国在留管理局への郵送
  3. インターネットによる電子届出

3. よくある質問と回答

Q1: 在留カードの有効期間は?
A1: 在留カードの有効期間は、在留期間と同じです。ただし、永住者は交付から7年間有効です。

Q2: 在留期間更新の申請は、いつからできますか?
A2: 原則として、現在の在留期間の満了日の3ヶ月前から申請できます。

Q3: アルバイトをしたいのですが、何か手続きは必要ですか?
A3: 留学生や家族滞在の方がアルバイトをする場合は、資格外活動許可が必要です。申請は地方出入国在留管理局で行います。

Q4: 在留資格「技術・人文知識・国際業務」で働いていますが、転職したいです。何か手続きは必要ですか?
A4: 同じ在留資格の範囲内での転職であれば、在留資格の変更手続きは不要です。ただし、転職後14日以内に所属機関等の変更届出が必要です。

Q5: 在留カードを紛失しましたが、再発行までの間、身分証明書として何を使えばいいですか?
A5: パスポートを身分証明書として使用できます。ただし、在留カードの再発行は速やかに行う必要があります。

4. 入管手続きのプロによるアドバイス

入管業務に長年携わってきた経験から、いくつかのアドバイスをさせていただきます。

  1. 期限にはゆとりを持って対応
    在留期間の更新や在留資格の変更などは、余裕を持って手続きを始めましょう。直前になると予期せぬトラブルに対応できない可能性があります。
  2. 書類は丁寧に、正確に
    申請書類の記入ミスや不備は、審査の遅延や不許可の原因になることがあります。記入例をよく確認し、丁寧に作成しましょう。
  3. 最新情報をチェック
    入管の規則や手続きは変更されることがあります。法務省のウェブサイトや地方出入国在留管理局の案内をこまめにチェックしましょう。
  4. 分からないことは早めに相談
    手続きに不安がある場合は、地方出入国在留管理局のインフォメーションセンターや行政書士に相談しましょう。
  5. 在留カードは大切に
    在留カードは常時携帯が義務付けられています。紛失や盗難に注意し、大切に保管しましょう。

まとめ:スムーズな在留手続きのために

在留カードと在留資格に関する手続きは、一見複雑に感じるかもしれません。しかし、基本的な知識を持ち、計画的に対応することで、多くの問題を回避できます。

この記事で解説した内容を参考に、ご自身の状況に合わせて適切な手続きを行ってください。また、不明点がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。私たち行政書士は、皆さまの日本での生活がより円滑になるようサポートいたします。

日本での生活を楽しみ、充実したものにするためにも、在留手続きは確実に行いましょう。皆さまの日本での滞在が素晴らしいものになることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が皆さまのお役に立てば幸いです。何か質問やご相談がありましたら、お気軽にコメントやお問い合わせフォームからご連絡ください。

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