こんにちは!申請取次行政書士の藤本です。
「技能」の在留資格は、外国人が特定の専門技術や経験を活かして日本で働く際に必要な資格です。特に、調理師や職人といった分野で活躍する外国人に多く利用されています。
今回は、外国料理の調理師として「技能」の在留資格を取得し、日本でキャリアをスタートさせた事例をご紹介します!
相談のきっかけ:日本でレストランに就職したい
ご相談をいただいたのは、ベトナム出身のHさん。Hさんは母国で5年間、伝統的なベトナム料理のレストランで調理師として働いており、日本の飲食業界でキャリアを広げたいと考えていました。
Hさんからは以下のような相談をいただきました。
- 「日本のレストランから内定をもらったが、在留資格の申請方法がわからない。」
- 「自分の経験が『技能』の在留資格に該当するかが不安。」
- 「書類の準備に時間がかかりそうで、どう進めれば良いかわからない。」
サポート内容:経験の整理とスムーズな申請
私たちはHさんの経験と内定先の要件を確認し、以下の手順でサポートを行いました。
1. 「技能」の要件確認
「技能」の在留資格を取得するためには、次のような要件を満たす必要があります。
- 職種の特定:特定の技能を活かす職種に限られる(例:外国料理の調理師、宝石加工職人、動物調教師など)。
- 実務経験:申請時点で、最低でも10年の実務経験が必要。外国料理の調理師の場合、調理師学校の修了期間も含めることが可能。
- 雇用契約の内容:仕事内容が技能資格の範囲内であること。
Hさんは調理師学校を2年間修了し、その後5年間の実務経験があったため、要件を満たしていることを確認しました。
2. 必要書類の準備
次に、内定先のレストランと連携して以下の書類を準備しました。
- 職務内容証明書:Hさんの過去の職場から発行。業務内容と期間を明確に記載。
- 学歴証明書:調理師学校の卒業証明書と成績証明書を用意。
- 雇用契約書:内定先のレストランから提供された、業務内容や給与が明記された契約書。
- レストランの事業概要:雇用主の会社概要や業績を示す書類を収集。
また、証明書類の一部を母国語から日本語へ翻訳し、公的な形式で提出しました。
3. 申請手続きと入管対応
申請書類を作成し、入管局への提出を代行しました。審査中、入管から追加で要求された書類についても迅速に対応し、審査がスムーズに進むようサポートしました。
結果:「技能」の在留資格を取得!
申請から約2か月後、Hさんは「技能」の在留資格を無事取得しました!これにより、日本のレストランで働き始めることが可能になりました。
Hさんからは次のようなお言葉をいただきました。
「最初は10年の経験要件が不安でしたが、調理師学校の修了期間もカウントされることを教えていただき安心しました。日本で働ける夢が叶い、とても嬉しいです!」
「技能」の在留資格取得で重要なポイント
今回の事例からわかる重要なポイントは次の通りです。
1. 職務要件を確認する
「技能」資格が対象とする職種に該当するか、そして必要な経験年数を満たしているかが重要です。
2. 実務経験を証明する書類を揃える
職務内容証明書や学歴証明書など、過去の経歴を詳細に示す書類が求められます。
3. 雇用先の協力を得る
雇用契約書や事業概要など、雇用主の協力が申請成功の鍵となります。
サポートが必要な方へ
「技能」の在留資格は、専門技術を持つ外国人が日本で働くための重要なステップです。しかし、申請手続きには多くの条件と書類が必要です。初めての申請や不安がある方は、ぜひ専門家にご相談ください。
詳細は、専用ウェブサイトをご覧ください。
最後に
「技能」の在留資格は、専門性を活かし日本でのキャリアを築くための強力なサポートとなります。Hさんのように、夢を叶えるために私たちは全力でお手伝いします!お気軽にお問い合わせください。
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